ゴールドは上昇、米経済指標が弱めで利下げ観測が高まる【2024年5月16日】

2024年5月16日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 米CPIと米小売売上高が弱めの結果
  • 米消費者物価指数は鈍化、6か月ぶりの低水準
  • 米FOMC関係者は粘り強い金利政策を継続するとコメント

ゴールドテクニカル分析

ゴールドの日足チャートを分析する。米CPIが弱めの結果になり、小売売上高も予想を下回ったことでインフレと経済を抑制しているとの見方が優勢となった。CPI発表後に利下げ観測が高まり、ゴールドは2393ドル付近まで上昇。2400ドルが視野に入っている。

28日移動平均線が支持線として機能しており、直近高値更新を目指して上昇を継続している。2430ドル付近が史上最高値であり、更新すれば2500ドルを目指す可能性がある。利下げ観測が高まれば、ゴールドも買われやすくなるため、上昇が加速する可能性を考えたほうがいいだろう。

【ゴールド/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ゴールドの1時間足チャートを分析する。フィボナッチエクスパンションを描画すると、ゴールドは2377ドルの61.8%で反発し、2393ドル付近まで上昇。100%に該当する2404ドル付近を目指して上昇する可能性がある。

米経済指標が弱かったことを受けて利下げ観測が高まった。ゴールドの上昇要因となる。よって、デイトレード方針は買いとする。具体的には2380ドル台で買い、2400付近で決済、2375ドルを下回ればストップとする。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

2404ドル・・フィボナッチエクスパンションの100%

【ゴールド/1時間足】

市場センチメント

XAUUSD 売り:59% 買い:41%

今週の特集通貨ペア(AUDNZD)※ドル

豪ドル/NZドルは日足フィボナッチリトレースメントの61.8%で下落が止められている。28日移動平均線を下回ったことで、下落トレンドが強くなっていると判断できる。1.09ドルで反発したものの、再びトライする可能性がある。

すでに直近安値を下抜けしており、下落トレンドが発生している相場。トレードするのであれば、下落方向へのエントリーを考えてみたい。

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
日本GDP8:50
豪雇用統計10:30
米失業保険申請件数21:30
FOMCメンバー発言23:30
FOMCメンバー発言翌0:30

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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