FRB高官のタカ派発言でドル円は156円台、直近高値を上抜けるか【2024年5月21日】
2024年5月21日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- FRB高官からタカ派発言が相次ぐ、金利据え置きの意見が多数あり
- 米長期金利は上昇、ドル円は156円台に
- ドル円は直近高値156.76円を上抜けするかに注目
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は続伸し、156.38円まで上昇している。直近高値156.76円を上抜けするかどうかが焦点だ。ADXを分析すると、上昇トレンドの勢いが再び出てきており、156.76円を上抜けすれば、158円台、160円台にトライする可能性がある。
FRB高官からタカ派発言が相次いだ。ある高官は「利下げ3回の予想はもはや適切ではない」とコメントし、別のFRB関係者も金利を粘り強く据え置きする考えを強調した。パウエルFRB議長はハト派で利下げの考えを持っているが、FRB内部でも少数派のようだ。
米長期金利が上昇したことによりドル高、円安圧力が掛かることになった。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円の1時間足を分析してみる。
ほぼ全戻しとなっており、高値更新も近い。目立った抵抗線がなく、一目均衡表の転換線に沿って上昇トレンドを形成している。200移動平均線を52移動平均線が上抜けしたことでゴールデンクロスが発生した。ポイントは直近高値を上抜けするかどうかだ。
デイトレード方針は押し目買い。156.00円付近までの下落を待ちたい。具体的には、156円で買い、156.75円で決済、155.75円でストップとする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
156.76円・・直近高値
市場センチメント
USDJPY 売り:68% 買い:32%
今週の特集通貨ペア(CHFJPY)
スイスフラン円は171.78円まで上昇。3日続伸している。一目均衡表の転換線が抵抗線となっており、上抜けできれば直近高値172.70円付近まで上昇する可能性がある。ADXを分析すると、やや上昇の勢いは弱まっているものの、円安圧力は根強い。
円高要因がほとんどなく、米金融関係者のコメントで右往左往している。本日も要人発言が多いため、注意したい。
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
豪金融政策委員会議事要旨 | 10:30 |
米イエレン財務長官コメント | 17:00 |
ラガルドECB総裁コメント | 17:00 |
カナダ消費者物価指数 | 21:30 |
FRB要人発言 | 22:00 |
FOMC要人発言 | 22:10 |
英中銀総裁コメント | 翌2:00 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
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