ドル円は上昇を継続、FOMC議事要旨はタカ派内容【2024年5月23日】

2024年5月23日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • FOMC議事要旨はタカ派内容、金融引き締め継続を主張する意見が多数
  • エヌビディアの売上高予想は市場予想を上回る、ナスダックは上昇
  • 英CPIは予想よりも鈍化せず、利下げ観測が後退しポンドドルは上昇

ドル円テクニカル分析

ドル円の日足チャートを分析する。ドル円はFOMC議事要旨の発表後に上昇し、156.80円の高値を付けた。直近高値を上回っており、上昇トレンドが発生した。次に目指すのは、フィボナッチエクスパンションの100%に該当する157.22円付近と予想する。

最近の傾向を見ると、52日移動平均線がドル円では意識されている。直近でも、2回は反応している。52日移動平均線は154.18円付近で推移しており、下落したとしても、154円台で止まる確率が高い。GMMAを分析しても、長期GMMAの間隔が広く、短期GMMAとの距離もあるため、上昇トレンドは強いと考えられる。

FOMCでは金融引き締めを支持する意見もあり、市場はタカ派と受け取った。利下げ観測が後退しドル円は上昇となった。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ドル円の1時間足チャートを分析する。ドル円は上昇が継続しており、直近高値も更新している。ファンダメンタルを考えても、米国の利下げ観測が後退しており、米ドルは買われやすくなっている。157円台になるのは規定路線だろう。

今週はG7が開催予定であり、すでに2回の為替介入が実施されている以上、追加の為替介入は難しいだろう。

デイトレード方針は買い。157.22円までは新規買いで参入できそうだ。決済は157.20円付近とする。156.65円を割れば一度ストップ。156.40円付近まで下落すれば、押し目を買っていきたい。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

157.22円・・フィボナッチエクスパンション100%

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:69% 買い:31%

今週の特集通貨ペア(CHFJPY)

スイスフラン円は難しい相場だが、直近安値170.95円を下回るかどうかが焦点となる。直近で包み足、はらみ足が出現しており、下落シグナルは点灯している。昨日は171円を割れたものの、反発した。

ドル円が上昇しているため、円が売られやすく、スイスフラン円も下がりにくくなっている。様子見姿勢を保ちたい。

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
米失業保険申請件数21:30
米サービス業購買部協会景気指数22:45

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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