ゴールドは反落、米長期金利が2日続伸【2024年5月30日】
2024年5月30日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米長期金利が2日続伸、米高官が利上げ排除しないとコメント
- ゴールドは調整局面、上昇トレンドラインを割る
- ドル全面高相場、ゴールドには売り圧力
ゴールドテクニカル分析
ゴールドの日足チャートを分析する。ゴールドは上昇トレンドラインをブレイクアウトしていることが確認できる。考慮したいのは「N字」である。大陰線が3本連続した後、4日の小さな陽線、その後にやや大きい陰線が再び出現している。これは「下げ三法」というローソク足パターンと考えることができるだろう。ゴールドは下げ局面と考えられる。
フィボナッチエクスパンションを描画すると、61.8%に該当するのは2286ドル、100%に該当するのは2240ドルとなる。現在、2335ドル程度で推移しているので、100ドル程度は下げの余地がありそうだ。
ファンダメンタルに注目すると、米高官が追加利上げの可能性を排除しないとコメントしたり、米長期金利が2日続伸しているなど、米ドル高相場が続いている。しばらくは下げ目線でゴールド相場に注目したい。
デイトレード戦略(1時間足)
ゴールドの1時間足相場を確認する。ゴールドは2327ドル付近で反発した後、緩やかな調整を続けていたが、再び下落に転じている。ADXを確認すると、-DIが-25、ADXが30を上回っている。下落トレンドが強まっている証拠だ。
フィボナッチエクスパンションを基に考えると、直近の目標は2286ドル付近となる。2317ドルに週足の支持線があり、抜けるのに一定の時間が掛かりそうだ。
デイトレード方針は、短中期的には売りで臨みたい。新規売りで、目標は2286ドル、ストップは2350ドル付近とする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
2286ドル・・フィボナッチ61.8%
市場センチメント
XAUUSD 売り:51% 買い:49%
今週の特集通貨ペア(GBPCAD)
ポンドカナダドルはボラティリティが低い展開が続く。通貨強弱がどちらも拮抗しており、方向感が出ていない。直近高値は1.7450ドル、直近安値は1.737ドルであり、レンジ相場を形成している。為替相場は米ドルに資金が集中している。ポンドカナダドルはしばらくレンジ戦略が良さそうだ。
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米失業保険申請件数 | 21:30 |
米コア個人消費支出価格 | 21:30 |
米GDP | 21:30 |
米原油在庫量 | 深夜0時 |
FOMCメンバー発言 | 翌1:00 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
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