ゴールドはレンジ上抜け、米雇用統計に注目【2024年6月7日】
2024年6月7日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米失業保険申請件数は市場予想を上回る
- 日銀総裁はインフレ2%達成は道半ばという認識、国債買い入れ減額を支持
- ECBは0.25%の利下げを決定、追加利下げの道筋は示さず
ゴールドテクニカル分析
ゴールドの日足チャートを分析する。28日移動平均線を上抜けており、レンジ高値もブレイクアウト。久しぶりに2370ドル台に上昇している。米失業保険申請件数が予想を上回り、米労働市場は緩和されている。インフレ圧力がやや低下する可能性がでてきた。金融当局者やアナリストは年内2回の利下げを見込んでいる。
もしかしたら、ヘッドアンドショルダーを形成する可能性がある。現在は3つ目の山を形成中と考えれば、2400ドル台が天井になり、もう一度下落するかどうかに注目したい。直近高値である2450ドルを明確に上回れば、2500ドルを目指す可能性がある。
米雇用統計で方向感が決まりそうだ。
デイトレード戦略(1時間足)
1時間足のゴールドチャートを分析する。レンジ相場が続いていたが、上抜けしている。レンジ高値が支持線に転換していることも上昇のサインの1つ。目安となるのは2400ドル、2410ドルと予想する。本日は米雇用統計が予定されており、方向感が決まるのは、発表後だろう。
米景気が弱まることによる利下げ観測は、ゴールドの買い圧力を相対的に増加させる。2400ドルを上回るかどうかに注目したい。
デイトレード方針は、基本的には買い目線だが、雇用統計発表まではポジション保有には慎重になりたい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
2410ドル・・・過去の節目価格
市場センチメント
XAUUSD 売り:58% 買い:42%
今週の特集通貨ペア(NZDCAD)
ニュージーランドカナダドルはやや買われすぎている。執筆時点では利益確定売りや過剰な上昇による売りが大きくなっている。カナダの利下げという重要イベントが終わり、やや材料不足だ。0.85ドルのラウンドナンバーで売ろうとする動きも大きくなってくるだろう。本日は米雇用統計が発表される。トレードには慎重になりたい。
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
EU国内総生産 | 18:00 |
米雇用統計(予想:18万5000人増加) | 21:30 |
カナダ雇用統計 | 21:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
FX1万円チャレンジ情報はこちら
シュウ・フジヤス・ジュニア氏のインタビュー記事
国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 1
国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 2