ドル円は米CPIで下落、FOMC後に上昇【2024年6月13日】
ファンダメンタル分析
米CPIは市場予想を下回り前年比3.3%
FOMC後ドットチャートで2024年利下げ予想回数が1回に
ドル円は一時155円台、その後156円後半まで上昇
ドル円テクニカル分析
米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことで、利下げ観測が高まり、ドル円は下落した。その結果、節目となる155.70円の安値を付けた。一方、米株価指数は史上最高値を更新した。ダウ平均株価は振るわなかったものの、ナスダックは上昇が続いた。
FOMCのドットチャートでは、2024年の予想利下げ回数が3回から1回に変更された。これは、金融引き締め策が今後も継続するというタカ派的な内容だ。2ヶ月連続でインフレ鈍化が示されたにもかかわらず、利下げ回数が減らされるというタカ派的な結果となった。
その後、ドル円は買戻しの動きが入り、156円台後半まで上昇した。現在、フィボナッチエクスパンションの100%ラインが大きな抵抗線となっている。
明日の日銀政策決定会合では政策変更なしが予想されており、ドル円は上昇しやすい地合いとなっている。
【ドル円/日足】
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円の1時間足チャートを分析すると、先週の金曜日に発表された米雇用統計では新規雇用者数が大幅増加となり、ドル円は155円台から157円台に急騰した。しかし、その後に発表された米消費者物価指数(CPI)では2ヶ月連続のインフレ鈍化が示され、ドル円は157円台から155円台に急落した。
米連邦公開市場委員会(FOMC)のドットチャートでは、年内の利下げ回数が3回から1回に変更されたことで、ドル円は155円台から156円台後半に再び急騰した。現在、ドル円は155円から157円の間を行ったり来たりする右往左往の相場となっている。
明日は日銀政策決定会合が開催されるが、政策変更は予想されていない。市場の注目は日銀総裁の会見に集まっている。会見でハト派的な発言となるのか、タカ派的な発言となるのかで、ドル円の方向性が決まりそうだ。これまでの植田総裁の発言からすると、利上げに慎重姿勢を示しており、ハト派的な内容となる可能性が高い。その場合、ドル円は上昇すると予想される。
引き続き、157.70円の直近高値付近の動向に注目が集まる。この水準を上抜けることができるかどうかが、ドル円の今後の方向性を決める重要なポイントとなりそうだ。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
155.70円・・直近の安値
【ドル円/1時間足】
市場センチメント
USDJPY 売り:65% 買い:35%
今週の特集通貨ペア(GBPNZD)
ポンドニュージーランドドルは上昇トレンドを割っている。週足のトレンドラインであるため、明確に判断が、現状ではしにくいが、下落方向に傾いている。英GDPは横ばいの結果となり、現政権にとっては逆風となっている。ポンド売りが進んでいる。
週足の終値が上昇トレンドラインを割るのかに注目したい。来週、上昇トレンドラインが抵抗線として機能していることが確認できれば、ある程度の大きな下落を狙えそうだ。スイングトレーダーは注目したい。
本日の重要経済指標
経済指標やイベント日本時間豪雇用統計10:30米失業保険申請件数21:30FOMCメンバーウィリアムズ氏コメント翌1:00
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。
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