ゴールドは9日ぶりに反落、米CPIは予想を上回る【2024年3月13日】
2024年3月13日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米CPIは予想を上回る、最終的にはドル買いに傾く
- 英失業率は上昇、雇用者数も大幅減少
- 市場の関心は来週の日銀会合、マイナス金利解除に向けて円高となるか
ゴールドテクニカル分析
ゴールドの日足チャートを分析する。ゴールドは2150ドル付近まで下落、9日ぶりの反落となった。米CPIは市場予想を上回り3.2%となった。FRBが目標としている2.0%台にはならず、根強いインフレ基調が継続している。
数値的には年内利下げ観測を覆すほどのものではなかったものの、利下げ慎重路線を支持する内容となり、ゴールドにとっては売り要因となった。非常に強い支持帯だった2160ドルを割り込んだことは興味深い。
デイトレード戦略(1時間足)
ゴールドの1時間足チャートを分析する。2170ドル台で推移していたが、レンジ下限をブレイクアウトすると、下げ幅を拡大した。一目均衡表の転換線が抵抗線として機能しながら2157ドル台で推移している。
目標は日足フィボナッチリトレースメントの23.6%に該当する2145ドル付近を想定している。転換線を上回って、基準線を上回ることになれば、上昇基調へ戻る可能性が高くなる。それまでは下目線でトレードしたい。
デイトレード方針としては売り。2145ドルまでは、上昇したら売りという回転を意識したい。RSIが30に近づけば、トレードをストップし、利益確定。その後は様子見方針とする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
2160ドル・・主要な抵抗線
市場センチメント
XAUUSD 売り:65% 買い:35%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
英GDP | 16:00 |
米原油在庫量 | 23:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。