ゴールドは反発、中東情勢が正念場を迎える【2024年5月7日】

2024年5月7日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 中東情勢が不安定、ハマスは休戦案受け入れもイスラエルが納得せず
  • ドル売りが優勢、円やスイスフランを除いてドル売り進行
  • 主要経済指標が少ない、来週の米CPI待ち

ゴールドテクニカル分析

ゴールドの日足チャートを分析する。中東情勢が正念場を迎えている。ハマスは休戦案に合意という報道が流れたが、イスラエルが納得せず難航。米国はイスラエルへの武器輸出を停止し、各国もイスラエルに対する態度を硬化させている。

日足チャートを見ると、フィボナッチリトレースメントが意識されており、23.6%の価格帯が抵抗線となっていることが確認できる。再びゴールドが上昇トレンドになるかは、直近高値2253ドルを上抜けできるかがポイントとなる。

RSIは50まで下落せず、反発して上昇の兆しがある。中東情勢には引き続き警戒したい。

【ゴールド/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

1時間足のゴールドチャートを分析する。2277ドルの安値を付けた後、28、240移動平均線をスムーズに上抜けしている。直近高値を更新し、上昇基調となっている。現在は2325ドル付近で推移しており、再度2400ドルを目指す可能性がある。

一目均衡表の転換線が支持線として機能しており、今後も上昇を続けると予想する。

デイトレード方針は押し目買いもしくは成行買いとする。エントリー方針は2320ドル台での買いエントリー、2340ドル台での決済とする。ストップは2320ドル割れとしたい。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

2325ドル・・フィボナッチリトレースメント

【ゴールド/1時間足】

市場センチメント

XAUUSD 売り:58% 買い:42%

今週の特集通貨ペア(EURAUD)

本日は豪中銀政策決定会合が開催される。市場予想では据え置きとなっているが、中銀総裁のコメントに注目したい。利下げを示唆するようなコメントがあれば、豪ドルが売られやすくなる可能性がある。

ユーロ豪ドルは1.6240ドル付近で推移しており、本日も下落リスクを考えて取引をしたい。1.62ドル付近は強い支持帯であるため、利益確定は小まめにしたいと考える。

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
日本Nikkeiサービス業PMI9:30
豪小売売上高13:30
豪政策金利発表(予想:据え置き)13:30
FOMCメンバー要人発言翌0:30

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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