ドル円は反発、米財務長官が介入けん制発言【2024年5月8日】
2024年5月8日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米イエレン財務長官は日本通貨当局による市場介入けん制発言
- ドル円相場に円安圧力、神田財務官はノーコメント
- ドル円相場の焦点は日米金利差に戻る、再び160円を目指すか
ドル円テクニカル分析
日足のドル円チャートを分析する。ドル円は24日移動平均線が抵抗線として機能しているが、円安基調になっている。要因としては、米イエレン財務長官が日本通貨当局による介入継続をけん制する発言をしたことがある。すでに8兆円規模の為替介入を実施しており、3回目の介入は難しいのではないかと考えるトレーダーが多くなっているようだ。
為替介入が警戒されて円売りを渋っていたトレーダーが、円売りドル買いがしやすい環境となった。ドル円は3日続伸しており、ファンダメンタル要因となっている日米金利差に再び焦点が集まっている。
日足のフィボナッチリトレースメント38.2%に該当する154.90円付近の動きに注目したい。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円の1時間足チャートを分析する。ドル円は154.80円付近まで上昇している。日足フィボナッチリトレースメントの38.2%、1時間足フィボナッチリトレースメントの50%に該当する154.90円付近は強い抵抗線となりそうだ。また、上値には200移動平均線が控えている。
154円後半ではなく、154円前半、153円後半で押し目を拾うトレード戦略としたい。具体的には154.25円での買い、155.35円での決済とする。153円を割った時点でストップロスとする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
154.90円・・フィボナッチの節目価格
市場センチメント
USDJPY 売り:65% 買い:35%
今週の特集通貨ペア(EURAUD)
ユーロ豪ドルは大幅反発した。一時1.6217ドルまで下落したものの、利益確定の動きがあったと考えられる。1.62ドルは非常に強い支持線となっているため、やや反発が長く続く可能性もある。
豪政策金利は据え置きが決定した。豪中銀総裁はハト派発言だったため、豪ドルが売られる動きが活発化したと考えられる。今度はユーロの金利政策に関する発言が相次ぐと考えられる。
政策金利の動向を探る動き、要人発言には注意したい。
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米原油在庫量 | 23:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
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