ファンダメンタル分析

• ゴールドは最高値に迫る、初の2400ドル台での終値
• 貴金属が軒並み上昇、銅は史上最高値に接近
• 銀も11年ぶりの高値更新、コストプッシュインフレの要因になる可能性

ゴールドテクニカル分析

ゴールドの日足チャートを分析すると、貴金属全体が上昇トレンドにあり、特に銅や銀の上昇が顕著だ。ゴールドも高値更新に向けて上昇しており、直近高値は2430ドルとなっている。2430ドルを上抜ければ、次のターゲットは2500ドルが視野に入ることになる。

ただし、フィボナッチファンの50％ラインがすぐ上値に控えているため、2400ドル台を抜けるには一度調整の動きが入る可能性がある。2430ドルを更新するかどうかが重要なポイントだ。上抜ければダウ理論による上昇トレンドが確認されることになる。

RSIを分析すると、下降トレンドラインをブレイクアウトしており、上昇の余地があることが示唆されている。これは高値更新の可能性が高いことを意味する。

デイトレード戦略（1時間足）

ゴールドの1時間足チャートを見ると、フィボナッチチャネルに沿って波動を描きながら上昇基調を形成している。ただし、直近では上ヒゲが出現しており、上値の重さが感じられる。

28移動平均線と52移動平均線が重なったものの、再度上放れしようとしている点も注目だ。多少の調整はあるものの、上昇基調は変化しないだろう。

早朝のFRB理事の発言で利上げに言及したことが少しは影響する可能性はあるが、パウエルFRB議長が利上げを否定しているため、しばらくすれば押し目買いになると予想される。

デイトレードの方針としては、2405ドル付近で買い、2420ドル付近で決済、2400ドル割れでストップを設定するのが良いだろう。押し目買いを狙っていきたい。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

2430ドル・・直近高値

2405ドル・・月足支持線

市場センチメント

XAUUSD　売り：62％　買い：38％

今週の特集通貨ペア（CHFJPY）

スイス円は5月15日に急落した後、多少反発しているものの戻りが鈍い。スイスは3月に9年ぶりの利下げを実施した。先進国の中では一歩先を行く動きであり、日本との金利差が縮小した。その影響で、円安が他のクロス円通貨ペアほどは進んでいない。

スイス円はボラティリティもそこまで大きくはない。現在は28日移動平均線が支持線として機能している。171.50円がレンジ上限であり、大きな抵抗線となっている。

本日の重要経済指標

Shu Fujiyasu Jr.（シュウ・フジヤス・ジュニア）

認定テクニカルアナリスト（CMTA）取得
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