ゴールドは反落、米要人発言が相次ぐ【2024年5月22日】
2024年5月22日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ウォラー米FRB理事はあと数ヶ月は様子見が必要と発言
- FRB副議長は予想よりも長期間金利を据え置く必要性を強調
- エヌビディアの決算が発表予定、AIブームの先導であり市場は注目
ゴールドテクニカル分析
ゴールドの日足チャートを分析する。フィボナッチアークとフィボナッチチャネルを活用して相場を分析してみよう。28日移動平均線まで下落したものの、反発し、2450ドル付近まで上昇した。昨日は調整で下落したものの、アークの100%価格帯が支持線となっている。
アークの特徴は、直線ではなく曲線になっていること。2400ドルを中心とした価格帯が今後の支持帯となりそうだ。アークとチャネルが重なる2402ドル付近で反発する可能性がある。
先進国でインフレが落ち着いてきており、各国が利下げに向けた準備をしている。米国は様子見姿勢を崩してはいないものの、企業決算の動向や要人発言に敏感な相場が続きそうだ。
デイトレード戦略(1時間足)
1時間足のゴールドチャートを分析する。フィボナッチチャネルが意識されており、2430ドル~2440ドルには強い抵抗帯が存在する。安値は徐々に切り上がっているが、やや上昇の勢いに欠ける相場である。高値付近で大陰線が出現していることもあり、調整の下落と様子見姿勢が継続する可能性がある。
2417ドルを割ると、2405ドル程度まで急落する可能性もあるため注意が必要。2395ドルはフィボナッチリトレースメントの61.8%が控えているため、ここまで下落すれば反発する可能性が高い。
デイトレード方針は深い押し目買い。長期的には米利下げ方針に変わりはないため、ゴールドは上昇すると考える。2400ドル前半になれば買いエントリー、2430ドル付近で決済、2395ドルを明確に割り込めば、ストップとする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
2450ドル・・週間抵抗線
2420ドル・・月足支持線
2405ドル・・月足支持線
市場センチメント
XAUUSD 売り:57% 買い:43%
今週の特集通貨ペア(CHFJPY)
スイスフラン円はやや反落。上ヒゲが形成されているはらみ足を形成している。上昇の勢いが落ち着いており、直近の高値付近で「陽線+大陰線」の包み足が形成されている。今後は下落リスクに警戒したい。171円を割り込むかに注目だ。171円を割れば、170円前半まで下落する可能性もある。
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
NZ政策金利発表(予想:金利据え置き) | 11:00 |
英消費者物価指数(予想:前年比2.1%) | 15:00 |
米中古住宅販売戸数 | 23:00 |
米原油在庫量 | 23:30 |
米FOMC議事要旨 | 翌3:00 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
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シュウ・フジヤス・ジュニア氏のインタビュー記事
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国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 2