ユーロドルは続落、米利下げ観測後退でドル高相場が継続【2024年5月24日】
2024年5月24日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米総合PMIが高水準、インフレが再燃
- FOMCは総じてタカ派、利下げ観測後退
- 米失業保険申請件数が2週間連続で縮小
ユーロドルテクニカル分析
ユーロドルの日足チャートを分析すると、ユーロドルは続落している。背景としては、米利下げ観測の後退がある。米PMIが高水準となり、インフレ再加速が示唆された。さらに、米失業保険申請件数が2週間連続で減少し、昨年9月以来の最大幅となった。FOMC議事要旨ではタカ派内容となり、より長期間にわたる金融引き締めが示唆された。
これらのドル買い材料が連発しており、ユーロドル含め他通貨ペアもドル買い優勢となっている。ユーロドルはフィボナッチリトレースメントの38.2%に接近しており、1.08ドルと38.2%ラインが重なっている。下値には下降トレンドラインも控えている。
一時的な反発が予想されるものの、ドル高傾向が変わらない限り、いずれユーロドルは下落すると予想される。
デイトレード戦略(1時間足)
ユーロドルの1時間足チャートを分析すると、90移動平均線が抵抗線として機能していることが分かる。日足の38.2%の価格帯でやや反発しているものの、戻りは鈍い。ドル高材料が多くあり、ECBはこれから利下げが既定路線となっているため、ユーロドルは下落しやすい環境にある。
注目すべきは、米経済指標が持ち直してきたことだ。これは方向感が変わったと見ることもできる。上位足である4時間足を見ても、下落の勢いがついていると分析できる。
以上の分析から、デイトレードの方針としては戻り売りが適切だと判断される。エントリーは1.0835ドル付近、決済は1.074ドル、ストップは1.0865ドルとするのが良いだろう。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
1.08ドル・・ラウンドナンバー/週間支持線
市場センチメント
EURUSD 売り:56% 買い:44%
今週の特集通貨ペア(CHFJPY)
スイスフラン円はレンジ相場となっている。昨日は上昇し、171.70円付近で推移。上ヒゲが形成されており、上方向へのブレイクアウトもあり得る。スイスに関しての経済指標は少ないが、円売り相場であるため、相対的に上昇しやすい。
直近高値である171.96円を上抜けするかに注目したい。
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
日本全国CPI | 8:30 |
英小売売上高 | 15:00 |
ドイツGDP | 15:00 |
スイス中銀総裁コメント | 16:45 |
カナダ小売売上高 | 21:30 |
ミシガン大学インフレ期待率 | 23:00 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
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シュウ・フジヤス・ジュニア氏のインタビュー記事
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