ドル円は上値が重たい、日長期金利は1.0%台を維持【2024年5月28日】

2024年5月28日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 米英の株式市場休場により、昨日は動意なし
  • 日本の長期金利は終値で1.0%を上回り、上昇トレンド維持
  • ドル円は上値が重たい展開

ドル円テクニカル分析

日足のドル円チャートを分析すると、上値が重たく、157円台手前で反落している。昨日は米英が祝日だったため、動意がほとんどなかった。しばらくは狭いレンジ相場を形成すると考えられる。細かいが、直近高値は156.75円であり、156.75円を割り込むと、156.25円まで下落する展開が考えられる。

一方、クロス円、特にポンド円は200円台に到達している。ポンド買いが強くなっており、市場はそちらに注目しているようだ。上昇の勢いが落ちてきており、156.25円を下回るようであれば、下落リスクに注意したい。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

1時間足のドル円チャートを分析する。ドル円は156.60円から156.90円の狭いレンジ相場を形成している。本日は特に注目されるような重要経済指標の発表はなく、月末も近いことからリバランスの動きも出てきそうだ。一方的なドル高円安になる相場になるとは考えにくい。

ADXを見ると、やや下落の勢いが強まりつつあることが分かる。日本の長期金利が上昇しつつあるのも、ドル円の上値を抑えている。

デイトレード方針は、難しいが157円手前で売り、156円前半で買い戻しという回転をイメージしたい。157.15円を明確に上回れば、ポジションをフリーにしたい。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

156.25円・・主要な支持線

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:72% 買い:28%

今週の特集通貨ペア(GBPCAD)※ドル

ポンドカナダドルも静かな相場となっている。+DIが30を下回り、上昇の勢いがやや落ち着いているという印象だ。原油相場が反発していることで、カナダドルが買い戻されている。英国が祝日だったため、ポンドカナダドルはやや反落気味だ。

本日、米英市場で取引量が活発になれば、再びポンド買い相場になる可能性がある。押し目買いのチャンスを待ちたい。

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
日銀コアCPI14:00
ドイツ消費者物価指数21:00
米消費者信頼感指数23:00

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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