ユーロドルは窓開け、欧州議会選挙で右派が躍進【2024年6月11日】
2024年6月11日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 欧州議会選挙で右派が議席を伸ばす、嫌気でユーロは売り
- フランスは下院の解散と選挙実施を表明、7月上旬に決戦投票
- 米CPIと米FOMCを明日に控え様子見か、ボラティリティは減少
ユーロドルテクニカル分析
ユーロドルの日足チャートを分析する。ユーロドルは欧州議会選挙の結果を受け、極右政党つまり国家主義・保守的な政党が大勝する結果となった。EU懐疑派が議席を獲ることになったこと、また、予想外の展開としてフランスでも7月に総選挙が実施されることになった。ユーロドルにとってみれば、安定的な政権運営がしにくくなる展開が予想され、売り圧力が掛かることになる。
ただ、欧州議会選挙では中道派が過半数を維持することになったため、いずれは影響も小さくなると思われる。
ユーロドルは200日移動平均線を割り込み、90日移動平均線も割り込んでいる。RSIも45となっており、下落基調となった。1.07ドルを目指して、下落する可能性がある。
デイトレード戦略(1時間足)
ユーロドルの1時間足チャートを分析すると、議会選挙結果を受けて、ユーロ売りに傾いていることが分かる。今後も右派が台頭する可能性が否めず、ユーロドルにとっては弱気材料となるだろう。これは大きなファンダメンタルともなり得る。また、英・仏で今後選挙が予定されており、選挙予測報道に一喜一憂する可能性もある。
デイトレード方針は戻り売り。窓の上限は1.08ドル付近。エントリーは1.08ドル付近、決済は1.07ドル付近、ストップは1.0825ドルとする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
1.08ドル・・ラウンドナンバー
1.07ドル・・ラウンドナンバー
市場センチメント
EURUSD 売り:74% 買い:26%
今週の特集通貨ペア(GBPNZD)
ポンドニュージーランドドルは下落した。上昇トレンドラインに再び接近し、トレンドライン付近で終値を迎えている。欧州議会選挙で右派が議席を伸ばす結果となり、フランスは総選挙の実施を表明。ポンドも地理的条件の近さからか、ユーロ安に連動して売られている。イギリスも7月、フランスも7月に選挙が実施されることとなった。
ポンドニュージーランドドルについては、引き続き上昇トレンドラインを割るかどうかに注目していきたい。
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
英雇用統計 | 15:00 |
OPEC月次報告 | 20:00 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
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