ドル円は小幅ながらも上昇、英・スイスの政策金利が発表予定【2024年6月20日】

2024年6月20日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 米株式市場が休場のため、目立った動きなし
  • 仏・伊を含む7ヵ国に過剰赤字手続き開始、EUと対立
  • フランスで極右や左派の勝利となれば、財政赤字が膨らむ懸念

ドル円テクニカル分析

日足のドル円チャートを分析すると、小幅ながらも続伸している。158.25円の高値が目前に迫っており、円安が少しずつ進んでいるようだ。52日移動平均線が支持線として機能しており、158.25円の高値を目指している。

158.25円の高値を抜けると、160円まで過去の抵抗線が存在しない。日銀は大規模国債買い入れの減額方針を決定し、7月の追加利上げも十分あり得るとコメントしているが、円高要因とはなっていない。

むしろ円安が進んでおり、為替介入の効果も完全になくなってきた。160円台到達は時間の問題かもしれない。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ドル円の1時間足チャートを分析すると、下値が徐々に堅くなってきて、安値が切り上がっているのが確認できる。今後の焦点は158.25円を上抜けするかどうかだ。本日は、英・スイスの政策金利発表が予定されており、欧州関連通貨ペアが活発に取引されそうだ。

また、米失業保険申請件数の結果次第では、ドル円も大きく動く可能性がある。失業保険の申請件数が多ければ、雇用状態が緩和的となり、利下げ観測が高まる。申請件数が少なければ、利下げ観測が遠のく。

デイトレード方針は押し目買い。157円台後半を買っていきたい。157.85円で買い、158.25円で決済、157.50円でストップとする。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

158.25円・・直近の節目高値

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:63% 買い:37%

今週の特集通貨ペア(USDCAD)

米ドルカナダドルは続落している。上ヒゲが大きく伸びながらも、最終的には下落している。原油相場が反発している影響で、カナダドルが買われやすい地合いとなっている。昨日は米国が休場のため、目立った動きがなかった。本日は米原油在庫量が発表され、原油相場が動く可能性がある。米ドルカナダドルにも注目したい。

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
スイス政策金利発表16:30
スイス国立銀行総裁記者会見17:30
英政策金利発表20:00
米失業保険申請件数21:30
米原油在庫量深夜0時

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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