ドル円は160円台になるか、円安がじわじわと進行中【2024年6月24日】

2024年6月24日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 米ドルが非常に強く日本円が最弱通貨、ドル円は年初来11%安
  • 為替介入を期待する動きが強まる、日本円の買いポジションが増加
  • 踏み上げに注意、過去と同水準で為替介入の可能性は低いと予想

ドル円テクニカル分析

ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は直近高値である160.18円を目指して上昇している。ドル円のショートが徐々に積みあがっているというデータがあり、為替介入を期待するポジションが増えている。節目の160.18円をまずは目指しそうだ。

為替介入については、現実的に考えると、「164円~165円に急速に到達した場合」に実施される可能性がある。今週中に164円台というのは無理がある気がするが、そうなった場合は警戒感が一段と強まるだろう。

160.18円を上抜けすれば、161.83円付近の月足抵抗線に警戒したい。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ドル円の1時間足チャートを分析する。ドル円は高値更新を継続しており、159.89円付近で推移している。160円には到達していないが、時間の問題だろう。根本的には日米金利差というファンダメンタルが働いている。

160.18円の直近高値を上抜けすれば、160.70円、161.83円と心理的な抵抗線があるため、反落の動きに警戒が必要だ。ただ、すぐに為替介入が発生するわけではないことを意識したい。通常の反落と考える。

デイトレード方針は160.70円の逆張り売りとする。161.08円でストップ、159.75円で決済の方針としたい。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

160.18円・・直近高値/為替介入価格

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:67% 買い:33%

今週の特集通貨ペア(GBPCHF)

ポンドスイスフランを分析する。現在は1.13フランで推移しており、1.12フランでやや反発した。スイスについていえば、先週に追加利下げを実施した。イベントが終われば、為替相場は次のイベントに集中する。英国選挙だ。与党は厳しい情勢が報道されており、ポンドは売られている。

ただ、ADXを見ると、そこまで下落トレンドが強まっているわけではない。今後、28日MAと90日MAがデッドクロスするかどうかに注目したい。

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
ドイツIFO景況指数17:00
ECB要人コメント23:15
ECB要人コメント翌0:30

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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