ドル円は上昇、国債買い入れ減額と利上げの同時実施を警戒【2024年6月26日】
2024年6月26日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ドル円は159円台に張り付き、160円台には到達せず
- 為替介入を待つポジションが増加、160.18円が目標高値
- 日銀の国債買い入れ減額と利上げの同時実施期待が高まる
ドル円テクニカル分析
ドル円は159円台後半で張り付いている。日足を分析すると、今週は159.50円を上回って終値を迎えており、160円台での売り圧力と買い圧力の攻防が続いている。日銀政策決定会合の主な意見が公表された。政策金利引き上げやバランスシート縮小は金利政策と切り離して実施など、タカ派的な意見が並んでいる。
日銀の国債買い入れ減額と政策金利引き上げの同時実施がドル円の上値を抑えているようだ。現在の目標高値は160.18円と予想する。160.40円になれば、調整の売りが入る可能性が極めて高くなる。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円の市場センチメントを分析すると、7割以上が売りポジションとなっている。為替介入を期待するポジションと言える。ただ、実際に為替介入が実施されるのは165円以上の高値になったときではないかと思われる。為替介入の実施条件は「急激な」円安であり、じりじりと進行する円安は対象外なのではないかと考える。
デイトレード方針は160.40円の売り、159.65円での買い戻し、160.80円のストップとする。160円を上抜けすることになれば、一気に上昇するが、売り圧力も一定程度あると見込み、深めの逆張りで臨みたい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
160.18円・・直近高値
市場センチメント
USDJPY 売り:73% 買い:27%
今週の特集通貨ペア(GBPCHF)
ポンドスイスフランは続伸している。スイスの追加利下げ政策が要因となって、スイスフランが売られている。現在は1.135フランで推移しており、1.138フランまでは上昇する可能性があるが、一度調整の動きがでてもおかしくはない。
1.1318フランまで下落すれば、買いポジションを検討してみたい。
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米新築住宅販売戸数 | 23:00 |
米原油在庫量 | 23:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
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