ドル円は33年ぶりの円安水準、160.80円に上昇【2024年6月27日】
ファンダメンタル分析
神田財務官の円安けん制発言も効果なし、市場は対立姿勢
ドル円は160.80円に上昇、33年ぶりの円安水準を更新
売りポジションが増加、7割がドル円の売りポジション
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円はフィボナッチエクスパンションの100%を上回っており、160.55円付近で推移している。神田財務官から恒例のようになっている円安けん制発言があり、為替介入の期待が高まっているせいか、売りポジションが7割を超えている。ストップロスを狙って円ショートを仕掛けられた可能性が高いと考える。
今後、目安となるのはラウンドナンバーでもある161円。最終的には161.8%に該当する164円と予想する。164円まで急激に円安が進むかは分からないが、円高になる要因がないため、ズルズルと結局上昇するのではないかと考える。
さらなる円安進行の可能性があるため、警戒したい。
【ドル円/日足】
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円の1時間足チャートを分析する。ドル円は160.87円まで上昇した。一時神田財務官のコメントで160円付近まで下落するも、押し目を拾われて最高値更新。結果的に円安が進む結果となった。為替介入は米国との調整が必須となり、今年はすでに2回実施していることから簡単には3回目の為替介入はできないのではないかと思う。
為替介入をするとしても前回の介入水準付近では実施しないだろう。2022年の実施は151.90円付近、2023年の実施は160.18円と考えると、次の介入水準は170円程度となるのではないかと思う。少なくとも期間は空けるはず。
デイトレード方針は引き続き積極的に押し目買いをしたい。エントリーは160.30円、決済は161円手前、ストップは159.90円とする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
161円・・・ラウンドナンバー
160.87円・・直近高値
【ドル円/1時間足】
市場センチメント
USDJPY 売り:78% 買い:22%
今週の特集通貨ペア(GBPCHF)
ポンドスイスフランは下落した。1.137フラン付近まで上昇したが、戻り高値を形成して下落し、包み足を形成している。戻り高値を形成しており、陰線の包み足は売りシグナルとなる。現在は52日移動平均線が下がってきており、240日移動平均線が下値に控えている状況だ。
今後、1.255フランまで下落する可能性がある。今週末は仏総選挙、来月上旬には仏決選投票と英総選挙が控える。ユーロ・ポンドが敏感になり、スイスフランが安全資産として買われやすくなる展開も予想される。注目したい。
本日の重要経済指標
経済指標やイベント日本時間英中銀金融安定性報告書18:00米失業保険申請件数21:30米GDP21:30米コア個人消費支出価格21:30米耐久財受注21:30
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。
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