ユーロドルは緊張状態、仏選挙を控えて方向感を探る【2024年6月28日】

2024年6月28日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • フランスで週末に総選挙実施、極右が支持率を伸ばす
  • ユーロドルのポジション持ち越しに注意が必要
  • ユーロドルは1.07ドルを中心に推移、本日の米PCEコア価格指数にも注目

ユーロドルテクニカル分析

ユーロドルの日足チャートを分析すると、レンジ相場を形成しているように見える。実際には大きな下落基調の一部分であり、高値が切り下がっていることが確認できる。現在はもみ合い相場と言っていいだろう。週末に予定されている仏総選挙の結果次第では、ユーロが激しく売られる可能性も否定できない。

大きな窓を空ける可能性に十分注意が必要だ。大きく売られるとすれば、1.0573ドル付近まで下落することも考えたい。上昇するとすれば、1.082ドルを考える。いずれにしても、月曜日にどれだけ変動が発生するのかを予想するのは困難だ。

できるだけポジション整理に努めたい。

【ユーロドル/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

1時間足のユーロドルを分析する。大きな下落基調を形成しており、高値がずっと切り下がっている。週末に大きな選挙を控えているため、そもそもボラティリティが低下する可能性がある。直近では1.067ドルが支持線として機能しているようだ。

デイトレード方針としては240移動平均線での売りを考える。執筆時点では1.072ドル。ストップは1.075ドルとする。決済は1.068ドル付近としたい。週末のポジション持ち越しはしない方針。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

1.07ドル・・ラウンドナンバー

【ユーロドル/1時間足】

市場センチメント

EURUSD 売り:49% 買い:51%

今週の特集通貨ペア(GBPCHF)

ポンドスイスフランは上昇。52日移動平均線に接近している。直接的ではないが仏総選挙が週末に予定されており、ポンドも影響を受ける可能性がある。英国は7月に総選挙が予定されており、仏選挙の結果を受けて観測が拡がるかもしれない。

短期ではあるが上昇基調が形成されている。52日移動平均線付近での動きに注目したい。

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
日本失業率8:30
英GDP15:00
カナダGDP21:30
米コアPCE物価指数21:30
ミシガン大学消費者信頼感指数23:00

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

FX1万円チャレンジ情報はこちら

FX1万円チャレンジ一覧

シュウ・フジヤス・ジュニア氏のインタビュー記事

国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 1

国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 2

国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 3

国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 4

国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 5