ドル円はドル高で反応、討論会はトランプ優勢【2024年7月1日】

2024年7月1日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 米大統領討論会はトランプ氏が優位、バイデン大統領は高齢が懸念材料
  • 米PCEコア価格指数は予想を下回る、米利下げ観測が高まるか
  • 仏総選挙は極右政党が優位、マクロン氏与党は大幅に議席を失う見通し

ドル円テクニカル分析

ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は161円台に到達し、執筆時点でも160円台後半に張り付いている。1987年ぶりの円安水準であり、円安は実質上、青天井に近い。164円を目指すと考えられるが、一部の識者の間では170円を目指すとコメントしている人もいる。

米大統領討論会ではトランプ氏が優勢という結果だった。トランプ氏はドル高を「最悪の事態」と表現しており、「もしトラ」が実現した場合、円高に翻る可能性もないとは言えない。しかし、トランプ氏優勢となった瞬間はドル高で反応しており、予測するのは困難だ。

少なくとも、ここ数週間は円安基調が続くと予想する。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ドル円の1時間足チャートを分析する。161円台では反落しているものの、160.40円で反発しており、押し目買いが継続している。直近高値は161.27円であり、上抜けするかに注目だ。上抜けした場合、161円台を目指す可能性が高い。

デイトレード方針は押し目買い。エントリーは160.40円、決済は161円、ストップは160.15円とする。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

160.40円・・フィボナッチ100%

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:52% 買い:48%

今週の特集通貨ペア(NZDJPY)

ニュージーランド円は強い円安基調が継続している。5月6日頃を境に、91円台から98円台までほぼ続伸している。ニュージーランドは基調インフレ率が高く、「追加利上げも検討」というコメントが出るなどタカ派を維持。金利差拡大は円安を加速させている。

ニュージーランド円は100円を目指す可能性が高い。リーマンショック前の高値97.74円をすでに上抜けしており、どこまで上昇するかは未知数だ。円安継続を予想する。

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
カナダ祝日
豪小売売上高10:30
ドイツ消費者物価指数21:00
米ISM製造業購買担当者景気指数23:00

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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