ドル円はもみ合い状態、今夜のパウエル議長の議会証言に注目【2024年7月9日】

2024年7月9日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 英委員会のメンバーが高金利政策の維持に賛成とコメント
  • 今夜はパウエル議長の上院での議会証言、金利政策に注目
  • 中国中銀がゴールド購入を見送り、ゴールドに売り圧力か

ドル円テクニカル分析

ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は162円台に届かず、反落。160円台後半でこう着状態となっている。移動平均線を見ると、パーフェクトオーダーを形成しており、強い上昇基調が維持されている。上下にチャネルを描画でき、チャネル内で推移する限り、下降基調への転換の可能性は低いと予想する。

本日はパウエル議長の議会証言が予定されている。雇用統計の悪化や各種指標の悪化を考えると、利下げに何らかの言及をする可能性がある。株高となれば、ドル円の下落幅も限定されるが、株安になれば、一気にドル売りが強まり、ドル円は急落する可能性もある。チャネル下限の価格は158円台後半。

ボラティリティが高まるリスクを十分に考え、ポジション管理に十分注意したい。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

1時間足のドル円チャートを分析する。1時間足では下落基調が鮮明だ。現在はボリンジャーバンドのセンターラインを上回って推移している。パウエル議長が利下げに言及する可能性が高く、高金利政策を懸念している議員の注目度も高い。

利下げに言及すれば、ドル売りとなるのが自然だ。

デイトレード方針としては、やや遠いが161.50円付近になれば、試し売りをしてみたい。160.28円を下回れば、158.88円付近まで下落する可能性を考えたい。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

161.50円・・トレンドライン

158.88円・・月足単位の支持線

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:69% 買い:31%

今週の特集通貨ペア(AUDJPY)

豪ドル円の日足を分析する。豪ドル円は108.40円付近で推移しており、下落する様子はみられない。RSIは73.8付近で推移しており、下落シグナルはまだない。強い上昇基調を維持している。豪ドル円の上値抵抗線は109円と予想する。

本日はパウエル議長の議会証言があり、発言に敏感になる可能性がある。米金利政策の行方を探ろうとするだろう。ドル売り、ドル買いになれば、豪ドル円は大きく動く。警戒したい。

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
FRBパウエル議長発言23:00
イエレン財務長官発言23:00
FOMCメンバー発言翌2:00

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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