ドル円は一時157円前半、一部で為替介入の報道あり【2024年7月12日】
2024年7月12日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米CPIは予想を下回りドル売りに、為替相場は大変動
- ドル円は161円台から157円台に急落、為替介入の報道もあり
- 米利下げ観測が高まりドル売りが顕著、クロス円では押し目買いに注目
ドル円テクニカル分析
ドル円は161円台から一時157円台に急落した。一部では為替介入をしたという報道があり話題となっている。実際に為替介入をしたのかは月末に公表される日銀の外貨準備高で確認する方法しかない。仮に介入をしたとしても、小規模な介入と考える。
ただ、日足チャートを見ると、チャネル内で推移しており、52日移動平均線で反発していることからテクニカルも意識されている。やや変動が大きかったものの、介入の実施有無については疑問符が付く。
今後の焦点は52日移動平均線を割るか、チャネルを下抜けするのかだ。
チャネルを下抜けするようであれば、米利下げ路線を見据えた円高方向へのトレンド転換の可能性もある。
デイトレード戦略(1時間足)
1時間足では、為替相場でドル売りが非常に大きかったことが理解できる。ただ、大きなタクリ線となっており、押し目買い意欲が非常に強い。現在は159円台で推移しており、今後157.40円を下回れば、円高方向への転換とみなせるかもしれない。
一方、159円台から再び160円を目指すのであれば、円安方向へ再び動き出しそうだ。
デイトレード方針は非常に難しいが、米CPIが弱かったこと、日銀の利上げ観測が高まれば、調整の動きがある可能性が高いことを考え、戻り高値売り方針としたい。160.35円付近で売り、159円台で決済。160.50円でストップとする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
158.15円・・52日移動平均線
市場センチメント
USDJPY 売り:52% 買い:48%
今週の特集通貨ペア(AUDJPY)
ドル円の急落により、豪ドル円も109円台から107円台まで急落した。利下げ観測の高まりに合わせて為替介入をしたという見方もあれば、実際には介入していないとする見方もあり、判断は月末に公表される日銀外貨準備高で確認するしかない。
いずれにしても、豪ドルの上昇トレンドにブレーキをかけたのは間違いないだろう。
フィボナッチリトレースメントを描画すると、38.2%で反発している。RSIも62に急落しており、今後は押し目買いが入るのかどうかに注目したい。
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米コアPPI | 21:30 |
米ミシガン大学消費者信頼感指数 | 23:00 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
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