ユーロドルは上昇が継続、パウエルFRB議長はインフレ抑制に自信【2024年7月16日】

2024年7月16日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • トランプ大統領の支持率が上昇傾向、力強さを印象付ける
  • パウエルFRB議長はインフレ抑制に自信を示す

ユーロドルテクニカル分析

日足のユーロドルを分析すると、大きなトライアングルの中で推移している。下降トレンドラインを上抜け、トライアングルの上限ラインを狙っている。一方、市場センチメントを見ると、ユーロドルの売りポジションは91%と、ポジションが傾いている。ポジションが傾いている場合、ストップロス注文を狙って、投機筋が上方向へと仕掛けてくる可能性がある。

ファンダメンタルとしてはFRB議長がインフレ抑制に自信を示し、利下げ観測が高まっていることからドル売りだろうか。しかし、トランプ銃撃事件を受けて、ドル高に向かうと予想するアナリストも多い。

トライアングルの上限を一度狙い、タッチしたら、急落する可能性もある。夏以降は大統領選が本格化する。今後の推移を見守りたい。

【ユーロドル/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

1時間足のユーロドルチャートを分析する。52移動平均線に支えられて、上昇している。また下値には雲があり、やや堅い。市場センチメントでは9割以上が売りポジションとなっており、売り圧力が強くなっている。

調整が入りそうだ。方針としては押し目買いをしてみたい。今週はECB理事会が開催される予定で、ユーロドルも多少は変動しそうだ。

エントリー方針は1.088ドルで買い、1.092ドルで決済。1.085ドルでストップとする。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

1.0920ドル・・フィボナッチエクスパンション

【ユーロドル/1時間足】

市場センチメント

EURUSD 売り:91% 買い:9%

今週の特集通貨ペア(EURJPY)

為替介入によってユーロ円は172.4円付近で推移している。先週金曜日にはユーロ円のレートチェック報道があり、ユーロ円は敏感になっている可能性がある。RSIは56付近で推移しており、上昇基調は堅調。ECB理事会が予定されており、為替介入があるのかどうか疑心暗鬼状態だ。積極的には買えないが、押し目を丁寧に拾う方針が良いだろうか。様子を見守りたい。

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
米コア小売売上高21:30
カナダコア消費者物価指数21:30

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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