ドル円は急速に円高、トランプ氏のドル高円安けん制発言が影響【2024年7月18日】
2024年7月18日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- トランプ前大統領がインタビューでドル高円安をけん制
- 河野大臣が利上げを要求と報道、円高が進む
- ドル円は155円台半ばで推移、90日移動平均線も割り込む
ドル円テクニカル分析
久々のトランプ砲が相場に鳴り響いた。トランプ大統領はインタビューで、「円安ドル高は米産業にとって大惨事」と語り、円安ドル高をけん制した。市場はトランプ大統領の復権可能性を意識しており、円が急激に買い戻された流れだ。
これまで52日移動平均線が支持線として機能していたが、わずか2日間で90日移動平均線も割れている事態になっている。ADXは下落の勢いが強まっていることを示唆。
一目均衡表の雲を下抜けており、上値が重くなっている印象がある。
デイトレード戦略(1時間足)
1時間足を分析すると、綺麗なフィボナッチエクスパンションを描画できる。61.8%を下方向にブレイクアウトしており、下方向への動きを意識させるチャートの形状だ。ファンダメンタル的にも、トランプ氏の発言は影響力がある。
本日の方針は戻り売りとしたい。156円手前になれば、売り。154円台になれば決済としたい。1時間足の転換線を明確に上回ればストップとする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
155.95円・・フィボナッチエクスパンション61.8%
154.13円・・フィボナッチエクスパンション100%
市場センチメント
USDJPY 売り:40% 買い:60%
今週の特集通貨ペア(EURJPY)
ユーロ円も円買いの動きを強く受けている。為替介入、河野大臣の利上げ要求発言、最後にとどめとなったトランプ砲。円高に動きやすい要素が満載だ。これまでドル買いを続けてきた投機筋が、利益確定し、買いポジションを狙い撃ちしている。
ユーロ円は170円付近まで下落し、52日移動平均線を割っている。本日はECB政策金利が発表される。特に目立った変更がなければ、売りが継続するのではないかと予想する。
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
豪雇用統計 | 10:30 |
ECB政策金利発表 | 21:15 |
米フィラデルフィア連銀製造業景気指数 | 21:30 |
欧州中央銀行記者会見 | 21:45 |
ラガルドECB総裁発言 | 23:15 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
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