ドル円は155円台に下落、ダウ理論による下落トレンドが発生【2024年7月24日】

2024年7月24日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 政府与党の要人が日銀の正常化を要求、事実上の利上げ発言で円高に
  • ドル円は90日移動平均線を割り込み、下落トレンドが発生
  • ドル円は一目均衡表の雲を下抜け

ドル円テクニカル分析

ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は90日移動平均線を下回り、大きく下落した。昨日は自民党の茂木幹事長が「日銀の金融政策正常化」を要求し、事実上利上げを要求。ドル円市場は円高で反応し、155.550円の安値を付けた。一目均衡表の雲を突き抜けている。

直近安値を下回っているため、ダウ理論による下落トレンドが発生した。来週の日銀会合での大規模国債買い入れ減額と利上げ同時実施の期待が高まっている。

ただ、利上げ慎重論もあり、日本国内消費は落ち込んでいる。消費落ち込みがあるときに利上げをするのはダメージが大きくなるという意見がある。来週のドル円相場は緊張感が高まりそうだ。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ドル円は157円台から155円台に下落した。政府要人の利上げ要求を受けて反応した。ただ、155.50円は堅くなっており、155円台で売りエントリーはしにくい。やはり戻り売りを待った方がいいだろう。

要人発言は予想が付かず難しいが、157円台後半では短期売りエントリーを検討できるかもしれない。155.50円を明確に割れば、154.50円を目指す可能性がある。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

154.50円・・過去の安値

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:48% 買い:52%

今週の特集通貨ペア(USDCHF)

米ドルスイスフランは続伸している。ドル買いが強くなっており、0.8920フランに上昇している。0.8935フランに基準線、0.8960フランに52日移動平均線があり、上抜けできるかが注目だ。52日移動平均線が抵抗線として機能することを、まずは確かめたい。

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
Nikkeiサービス業PMI9:30
カナダ政策金利22:45
米原油在庫量23:30
カナダ中銀総裁記者会見23:30

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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