ドル円は上昇、米失業保険申請件数が減少【2024年8月9日】

2024年8月9日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 豪中銀総裁が利上げをいとわないとコメント、豪ドルは急騰
  • ドル円は147.80円まで上昇、10日移動平均線が抵抗線

ドル円テクニカル分析

ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は141円台から147.80円まで上昇し、今週だけで500Pipsの下落と600Pipsの上昇となっている。非常に高いボラティリティであり、相場は極めて不安定だ。強いトレンドが発生している場合、10日移動平均線が参考になる。

10日移動平均線を上回れるかどうかが、一時的な反発なのか、底打ちして上昇するシグナルなのかを判断する1つの材料となる。日銀は不安定な状況で利上げはしないと発言したが、相場が安定すれば、利上げする可能性が十分ある。

円高基調が変わったわけではない。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

1時間足のドル円チャートを分析する。10移動平均線と200移動平均線がゴールデンクロスを形成している。一時的か上昇のシグナルなのかは、まだ判断ができない。200移動平均線が横ばいになっておらず、下向きとなっているためだ。

上値の目安は148.75円と予想している。一時的に上昇するかもしれないが、一度は反落する可能性が高い。

エントリーは148.75円、決済は200移動平均線が推移する147円付近、ストップは149.50円とする。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

147.56円・・10日移動平均線

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:47% 買い:53%

今週の特集通貨ペア(AUDNZD)

豪ドルNZドルは急騰した。豪中銀総裁が利上げをいとわないと発言し、豪ドルが買われた。NZ中銀は利下げ方針なので、素直に政策金利の期待に反応したと考える。10日移動平均線を上回って推移しており、チャートの形だけを見ると、今後、上昇を思わせる形となっている。フィボナッチリトレースメントの50%を超えている点にも注目したい。上値目安は61.8%に該当する1.099ドルと予想する。

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
ドイツ消費者物価指数15:00
カナダ雇用統計21:30

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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