ドル円は小幅に上昇、米経済指標が上方修正でドル買い【2024年8月30日】

2024年8月30日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 米GDPが上方修正、個人消費も堅調に推移
  • 米FRBの利下げ見通し変更に注目、本日、米物価関連指標発表

ドル円テクニカル分析

ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は転換線が抵抗線として機能している。米GDPが3.0%に上方修正、米個人消費も2.9%と、速報値から上方修正された。また、エヌビディア決算は市場予想を上回る内容だった。エヌビディア株価は下落しているが、いずれ押し目買いが入ると予想する。

しかし、ドル円は上値が重たい。米経済指標が良好でドル買いが強くなったものの、145円台を維持できなかった。転換線を上回れなかったことも印象深い。上昇基調になる試金石は転換線を上回るかどうか。143.45円を割り込めば、さらに円買いが強くなり、140円台を目指すと考える

ストキャスティクスは売られすぎ水準から上抜けており、今後、戻り高値を形成するために一時的に上昇する可能性がある。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

1時間足のドル円チャートを分析する。ドル円は200移動平均線が支持線になっている。また一目均衡表の基準線も支持線として機能している。上昇トレンドラインを描画できるが、144.75円が1つの節目となる価格帯。

本日のデイトレード方針は難しいが、昨日は米株式市場が堅調だったことや1時間足の動きを踏まえて短期押し目買いとしたい。しかし、米経済指標が発表されるNY時間は様子見し、結果を見てから方向性を検討する。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

145.50円・・1時間足直近高値

145.17円・・日足転換線

143.45円・・日足直近安値

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:33% 買い:67%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
日本鉱工業生産8:50
EU消費者物価指数18:00
米コアPCE物価指数21:30
カナダGDP21:30
米ミシガン大学消費者信頼感指数23:00

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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