ドル円は146円台に上昇、石破首相と日銀総裁が会談【2024年10月3日】

2024年10月3日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 日銀総裁と石破首相が会談、政府と日銀の連携確認
  • 石破首相は追加利上げの市場環境ではないとコメント
  • 米ADP雇用統計が市場予想を上回る、米ドル買いと円安

ドル円テクニカル分析

ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は28日移動平均線を支持線に上昇した。要因としては、これまで追加利上げ容認のタカ派と考えられていた石破首相が日銀総裁との会談後に記者団に対し、「追加利上げをする環境ではない」とコメントしたことが挙げられる。

また、米ADP雇用統計が市場予想を上回ったことで、大幅利下げ観測が後退した。米ドル買いと円売り要因が重なり、ドル円は143円から146円台に急騰。明日の米雇用統計次第とはなるが、上昇しやすい基調が生まれた。

本日も上昇の流れを引き継ぐと考える。下値では売りポジションがつかまっており、75%のトレーダーが売りポジションとなっている。さらに上昇すれば、ストップロス注文が発生し、円安が加速する可能性もある。

146円~148円台での推移を予想したい。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ドル円の1時間足チャートを分析する。ドル円では短期・中期・長期の移動平均線が上から順番に並ぶパーフェクトオーダーが形成されている。フィボナッチエクスパンションの100%に該当する148.50円を目指して上昇すると予想する。

デイトレード方針は買い。148.50円まで断続的に買いエントリーを検討したい。145.90円を下回れば、損切りとする。本日は上方向への伸びを期待したい。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

148.50円・・フィボナッチエクスパンション100%

145.90円・・フィボナッチエクスパンション61.8%

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:75% 買い:25%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
Nikkeiサービス業PMI9:30
米失業保険申請件数21:30
米サービス業購買部協会景気指数22:45
米ISM非製造業指数23:00

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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