ドル円は150円を回復するか、米利下げペースが予想より緩やかな可能性【2024年10月10日】

2024年10月10日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • FOMC議事録でパウエル議長が大幅利下げを主導と判明
  • 一部委員は緩やかな利下げを支持、本日の米CPIに焦点

ドル円テクニカル分析

ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は90日移動平均線にぶつかっている。フィボナッチエクスパンションの100%を上回り、直近高値も上回っている。直近高値を上回ったことは上昇トレンド発生となる。

現在は雲の中で推移しており、まだ反落リスクがあるが、米利下げペースが予想よりも緩やかな可能性が浮上しており、米金利が上昇している。本日発表される米CPIが焦点だろう。

CPIが予想よりも上昇しているとなれば、年内の大幅利下げはさらに難しくなる。ドル円は150円を本気で目指すことになりそうだ。予想よりも低ければ、ドル高になっていた相場に調整が入りやすくなる。147円前半まで下落するリスクがある。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ドル円の1時間足チャートを分析する。ドル円の1時間足RSIを分析すると、ダイバージェンスが発生している。上昇の勢いが弱まり、調整相場となる可能性がある。米CPIを控えて大きくは動きにくいだろう。148円半ばまでズルズルと反落する可能性がある。

予想以上に米CPIが注目されており、本日のデイトレードには注意が必要だ。

方針としては、CPIの結果が予想を上回っていれば150円を目指すシナリオとみなし、押し目買い方針としたい。CPIの結果が予想を下回れば、147円前半までの下落を想定し押し目買いとしたい。結果次第なので、日中は様子見もしくはスキャルピングのみにしたいと思う。

【ドル円/1時間足】

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

148.50円・・フィボナッチエクスパンション100%

市場センチメント

USDJPY 売り:32% 買い:68%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
米消費者物価指数(予想:前年比+2.3%)21:30
米失業保険申請件数21:30
FOMCメンバーウィリアムズ氏講演深夜0時

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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