ドル円は148円台半ば、米CPIが市場予想を上回る【2024年10月11日】

2024年10月11日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 米CPIが前年比予想+3.2%に対し結果+3.3%
  • 米失業保険申請件数が1年ぶりの高水準、FRBは難しい舵取り

ドル円テクニカル分析

ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は90日移動平均線にぶつかり反落。148円半ば付近での推移となっている。日銀副総裁が金利正常化路線をしたことでやや円高に振れた。

米本土に上陸したハリケーンの影響もあり、米失業保険新規申請件数が上昇。インフレ率は市場予想を上回ったが、失業者数も増加したことでドル高の動きは抑制された。

雲の中で推移しており、今後の焦点は90日移動平均線を上回るかどうかだ。下値目標は直近安値でもある148.20円、ネックラインともなっている147.20円付近になると予想する。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ドル円の1時間足チャートを分析する。米CPIの発表直後は149.550円付近まで上昇したが、長いヒゲを形成して下落し、72移動平均線、90移動平均線が支持線となって機能している。

インフレ率も上昇しているが、失業者数も増加しており、FRBは難しいかじ取りを迫られることになる。結局は慎重な0.25%の利下げということになるかもしれない。

基本的には押し目買い方針としたいが、148.20円を割ったら、買いポジションは決済することにする。

【ドル円/1時間足】

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

149.550円・・直近高値
149.34円・・過去の高値

市場センチメント

USDJPY 売り:64% 買い:36%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
英GDP15:00
ドイツ消費者物価指数15:00
米コア生産者物価指数21:30
カナダ雇用統計21:30
ミシガン大学消費者信頼感指数23:00
FRB理事ボウフマン氏講演翌2:10

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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