ドル円は150円を割って推移、日銀による利上げ観測が高まる【2024年12月2日】

2024年12月2日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 日銀総裁は利上げタイミングが近いと示唆
  • 総裁は一段の円安はリスクが大きく対応が必要とコメント
  • 12月の会合での利上げ観測が高まりドル円は150円割れ

ドル円テクニカル分析

ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は240日移動平均線を割って、149.60円で終値を迎えている。ボリンジャーバンドを表示すると、-2σ線を大きく下回り、-3σ線に接近している。

背景にあるのは日銀総裁の「利上げタイミングが近い」という発言や円安けん制コメントがある。12月18日~12月19日に開催される日銀政策決定会合で利上げが期待されており、円買いが進んでいる。12月17日~18日はFOMCが開催され、3週目は非常に重要だ。

ドル円は149円を割り込めば、一気に147円台に下落する可能性がある。過去の動向を見ると、148円台に主要な支持線が見当たらない。円高リスクに警戒が必要だ。

ADXが33となっており、-DIが34となっている点も、下落基調の継続を示唆するシグナルとなっている。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ドル円の1時間足チャートを分析する。ドル円は149.50円が支持線となっているようだ。下落基調は鮮明になっており、ドル円やクロス円は売られている。中旬の日銀利上げ観測、そして、FOMCでの利下げ観測が高まれば、ドル売り/円買いという構図が完成する。

注目したいのは149円割れ。149円を割り込めば、147円台に急落する可能性もある。日銀会合までは円高を前提としてトレードしていきたい。

デイトイレ―ド方針は戻り売り。150.05円付近で指値売り。149円前半で決済。150.25円を上回ればストップとする。

【ドル円/1時間足】

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

147.20円・・過去の節目価格

市場センチメント

USDJPY 売り:41% 買い:59%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
豪小売売上高10:30
EU失業率19:00
米製造業購買管理者指数23:45
米ISM製造業購買担当者景気指数深夜0時

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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