トランプ政権が新たな関税計画、安全資産のゴールドは急騰中【2025年2月11日】

2025年2月11日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

トランプ政権は鉄鋼とアルミニウムへの25％の関税を計画
相互関税計画に関しても今週公表か
ゴールドは2900ドルを突破、安全資産の需要が日に日に高まる

ゴールドテクニカル分析

ゴールドの日足チャートを分析する。日足チャートを見ると、年初から上昇トレンドが顕著になっており、1月下旬のトランプ政権発足後は、勢いを強めている。年初は2624ドルでスタートしたゴールドだったが、現在は2907ドルまで上昇しており、2ヶ月で300ドル近くの上昇。

トランプ政権は新たに鉄鋼とアルミニウムへの25％関税を計画しており、相互関税計画についても今週発表すると市場は考えている。どのような影響があるのか、先行きが見通せず、不安感が募る。このような状況ではテクニカルに関係なく、ゴールドは買われやすい。

RSIは80となっており、非常に強い。ただ、関税計画が延期になったり、変更されたりすれば、反落リスクもある。上昇は継続すると考えるが、慎重にトレードしたい。

デイトレード戦略（1時間足）

ゴールドの1時間足チャートを分析する。新たな関税計画についてトランプ大統領がコメントし、ゴールドは一気に急騰。節目となっていた2880ドルを上回り、2913ドルまで上昇した。

1時間足のRSIも69となっており、反落リスクに警戒するべき水準で推移している。上昇継続と考えるが、高値圏ではなく、押し目を狙っていきたい。

デイトレード方針は押し目買い、2880ドル付近で買い指値、2920ドル付近で決済としたい。2870ドルまで下落すれば、ストップとする方針。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

2925ドル・・予想される抵抗線

2880ドル・・主要な支持線

市場センチメント

XAUUSD　売り：65％　買い：35％

本日の重要経済指標

経済指標やイベント	日本時間
英中銀金融政策委員マン委員講演	17:45
英BOEベイリー総裁発言	21:15

Shu Fujiyasu Jr.（シュウ・フジヤス・ジュニア）

認定テクニカルアナリスト（CMTA）取得
国際認定テクニカルアナリスト（CFTe）取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。