EUは報復関税を警告、貿易摩擦が懸念もドル円は上昇【2025年2月12日】

2025年2月12日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

EUは米国へ報復関税を計画か、貿易摩擦が激しくなる可能性
為替相場は方向感が定まらず、小幅な推移が継続

ドル円テクニカル分析

ドル円の日足チャートを分析する。200日移動平均線を再び上回ってきた。米FRBのパウエル議長は利下げを急ぐ必要はないと表明。高金利継続の期待からドル高の動きが優勢となった。

しかし、上値には一目均衡表の雲が控えており、153円台は重くなることが予想される。

米トランプ大統領により、次から次へと新たな相場の材料が舞い込む状態となって、市場はニュースのヘッドラインが出るたびに反応しており、やや疲れ切っているイメージがある。

しばらくは153円後半を高値としながら、様子見姿勢が強くなる可能性がある。

デイトレード戦略（1時間足）

ドル円の1時間足チャートを分析する。FRB議長の議会証言で利下げ慎重姿勢が出たことでドル高で反応している。152.90円付近まで上昇しており、153円台が目前に迫っている。

ボリンジャーバンドの+2σ線を上回っているので、153円台になれば売りも出てくると想定する。

153.05円で1つ目の売り指値、153.18円で2つ目の売り指値を設定。153.40円を上回ればストップとする。152.50円で決済。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

153.76円・・一目均衡表の雲下限

153.05～153.15円・・抵抗帯

市場センチメント

USDJPY　売り：43％　買い：57％

本日の重要経済指標

経済指標やイベント	日本時間
米コア消費者物価指数	22：30
米原油在庫量	深夜0時
FOMCボスティック委員発言	翌2：00

Shu Fujiyasu Jr.（シュウ・フジヤス・ジュニア）

認定テクニカルアナリスト（CMTA）取得
国際認定テクニカルアナリスト（CFTe）取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。