ゴールドは最高値更新中、2020年以来の長期上昇相場【2025年2月25日】

2025年2月25日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

ドイツでは保守野党と極右が票を伸ばす、現政権には痛手の結果
ゴールドは8週間続伸、2020年以来の長期上昇相場

ゴールドテクニカル分析

ゴールドの日足チャートを分析する。ゴールドは上昇相場が継続しており、2956ドルの最高値を更新。週足で分析すると、ボリンジャーバンドの+2σ線に沿ってバンドウォークを形成しており、8週続伸となっている。これは2020年以来の長期上昇相場だ。

上昇の背景は、世界の中銀による買い入れ、ETFの保有拡大が挙げられる。ETFへの流入額は2022年以来の水準となり、資金が株式市場からゴールドに流れていることを示唆している。

日足ADXは60に到達しようとしているが、方向感指数である+DIは24とやや下落している。一度26日移動平均線が推移する2870ドル付近までの調整局面もあるかもしれない。

デイトレード戦略（1時間足）

1時間足のゴールドチャートを分析する。1時間足を見ると、2920ドル～2955ドルのレンジ相場を形成していることが分かる。2955ドル付近が2月の上限予想価格である。

3月になれば3000ドル台を試す可能性がある。高値圏で買いエントリーは避けたいので、押し目を辛抱強く待ちたい局面。10日移動平均線の2924ドル、26日移動平均線の2870ドルのどちらかでエントリーを考える。2950ドルで決済とし、移動平均線を明確に割ればストップとする。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

2980ドル・・主要な予想抵抗線

2955ドル・・月足抵抗線

市場センチメント

XAUUSD　売り：61％　買い：39％

本日の重要経済指標

経済指標やイベント	日本時間
日銀コアCPI	14：00
ドイツ国内総生産	16：00
米ケースシラー住宅価格指数	23：00
米消費者信頼感指数	深夜0時
FOMCボスティック委員講演	深夜2：00

Shu Fujiyasu Jr.（シュウ・フジヤス・ジュニア）

認定テクニカルアナリスト（CMTA）取得
国際認定テクニカルアナリスト（CFTe）取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。