ドル円相場は乱高下、為替介入が実施されたか【2024年4月30日】

2024年4月30日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • ドル円は一時160.22円の高値を付ける、その後154円台に急落
  • 為替介入実施か、神田財務長官はノーコメント
  • 日米金利差のファンダメンタルは変わらず、いずれは160円台にトライか

ドル円テクニカル分析

ドル円の日足チャートの分析によると、GWの薄商いを狙って午前中に158円台から160円台前半へ急騰した後、午後には強い円買い注文により160.22円から154.5円まで600Pips下落するなど、急騰と急落を繰り返している。この動きは為替介入の可能性が濃厚だと考えられる。

日足では、高値を付けたローソク足が陰線となる「高値陰線」が形成されている。価格は上昇チャネル内に戻ってきたが、円高に切り替わるとは考えにくい状況だ。

為替介入が実施されたと市場が認識すると、本格的に円安を狙ってくる投機筋もいると予想される。今後は、155.50円を割って円高方向に向かうかどうかに注目が集まる。

ただし、大きな変動の後であるため、相場の動きにくさも予想される。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ドル円の1時間足チャートを分析する。ドル円は160.20円まで上昇した後、154.48円まで急落している。200移動平均線まで円高になったものの、円高基調に変わるとは考えにくい状況だ。

ファンダメンタルな要因として、日米の金利差が存在することから、基本的には押し目買いのスタンスで臨むのが良いだろう。今後の焦点は、150.50円を割るかどうかになる。

具体的なデイトレードの戦略としては、155.75円で買いエントリー、155.40円にストップロス、157円で決済するのが理想的だと考えられる。

ただし、為替介入の可能性や相場の急変動など、不確定要素が多いため柔軟に対応したい。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

160.22円・・直近高値

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:76% 買い:24%

今週の特集通貨ペア(EURCHF)

ドル円やクロス円は非常に変動が激しかったが、ユーロスイスフランはほとんど影響がなかった。0.980フランを高値にやや反落しており、上昇の勢いに欠けている。0.9680フランまで下落する可能性も考えられる。

0.9850フランを上回るか、0.9680フランまで下落するかによって、今後の展開が変わってきそうだ。しばらくは様子を注視したい。

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
日本失業率8:50
豪小売売上高10:30
ドイツGDP17:00
カナダGDP21:30
米消費者信頼感指数23:00

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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