日銀は国債買い入れ額の減額を決定、ユーロは仏政局の行方次第【2024年6月17日】
2024年6月17日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 日銀は国債買い入れ額の減額方針を決定も、具体案は7月に持ち越し
- 日銀は7月の利上げに含みを持たせる、ドル円は157円半ばで推移
- フランス・英国の現与党の苦戦が報道、ユーロは売り圧力
ユーロドルテクニカル分析
フランスの現政権与党の苦戦が伝えられている。マクロン大統領が率いる与党は議席を大きく減らし、極右政党が支持を伸ばしている。政局は非常に不安定だ。一部ではEU離脱もささやかれており、ユーロには大きな売り圧力となっている。ユーロドルは包み足が出現しており、大きく下落。1.07ドルの月足支持線まで下落した。
1.07ドルはラウンドナンバーであり、月足支持線でもある。簡単には下抜けはしないと予想するが、ロンドン時間に意識される可能性はある。
RCI(順位相関係数)で分析すると、短期RCIは-81となっており、中期、長期も下向きとなっている。時間が経過するにつれて、価格が下落するという相関関係があることが示唆されている。
デイトレード戦略(1時間足)
ユーロドルの1時間足チャートを分析する。ユーロドルはフィボナッチエクスパンションの100%に該当する1.067ドルで見事に反発し、1.07ドル付近で推移している。下落の勢いはやや収まったものの、1.067ドルが次の目標安値となる。短期移動平均線が再び中期移動平均線を下回り、パーフェクトオーダーの並びとなっている。
デイトレード方針は戻り売りを狙いたい。61.8%に該当する1.0730ドル付近での売り、1.07ドル付近での決済とする。ストップは1.075ドルとしたい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
1.07ドル・・ラウンドナンバー
市場センチメント
EURUSD 売り:59% 買い:41%
今週の特集通貨ペア(USDCAD)
米ドルカナダドルは原油価格と相関関係がある。カナダドルは資源国通貨であり、原油価格が上昇すればカナダドルが買われる。つまり、米ドルカナダドルは下落する。現在、原油価格はもみ合いとなっており、動きがなくなっている。
そのため、米ドルカナダドルの変動要因は主に米ドルとなる。米PPIが予想を下回ったことで利下げ観測が高まった。米ドルはやや強い売りとなっている。
しかし、カナダ中銀は先日利下げを決定したばかり。下落と言っても限度がある。可能性として1.3660ドル付近までの下落を考慮しておきたい。
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
ユーロ圏四半期賃金 | 18:00 |
NY連銀製造業景気指数 | 21:30 |
FOMCハーカー委員講演 | 翌2:00 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
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シュウ・フジヤス・ジュニア氏のインタビュー記事
国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 1
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