ドル円は方向感が定まらず、パウエルFRB議長の講演がタカ派【2024年10月1日】

2024年10月1日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • パウエルFRB議長は利上げを急がないとコメント、市場はタカ派と受け取る
  • ドル円は143円台後半に上昇、144円台に再び乗せるか

ドル円テクニカル分析

ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は52日移動平均線で反落し、142円台前半まで下落していたが、パウエルFRB議長の講演での内容を見極めて反発。方向感が付かない展開となっている。

別のFRB関係者は米労働市場次第では11月会合での0.50%の利下げを支持する姿勢を示唆している。やはり今週の米雇用統計が重要となってくるだろう。米雇用統計がきっかけとなって、140円割れを試すか、意外と雇用状況が改善して145円台を再び目指すか、分かれそうだ。

現段階では方向感が付かない。直近では52日移動平均線が抵抗線として機能するかを確かめたい。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

1時間足のドル円チャートを分析する。ドル円のRSIは50を上回っており、上昇基調を示唆する水準で推移している。パウエル議長のタカ派講演を受けて、ドルの買い戻しの動きとなっている。米雇用統計までは、突っ込み売りはしにくいだろう。

可能性としては、フィボナッチ61.8%に該当する144.70円付近まで回復する可能性がある。

デイトレード方針は、難しいが短期買い回転をイメージする。本日は上昇の動きが優勢と考えて、買い回転の短期スキャルピング取引をしたい。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

144.54円・・52日移動平均線

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:52% 買い:48%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
日銀短観大企業製造業業況判断8:50
豪小売売上高10:30
米製造業購買管理者指数22:45
米ISM製造業購買担当者景気指数23:00
米JOLTS求職23:00
FOMC関係者講演深夜0時

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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