ゴールドは史上最高値、米利下げの舞台が整う【2024年9月13日】
ファンダメンタル分析
米失業保険申請件数は増加、雇用環境が徐々に悪化か
米PPIは予想をわずかに上回る、大幅な利下げ観測はやや後退
ゴールドは史上最高値更新、2558ドルに
ゴールドテクニカル分析
ゴールドの日足チャートを分析する。ゴールドはレンジ相場をブレイクアウトし、昨日の米経済指標をきっかけに2558ドルに上昇。史上最高値を更新した。フィボナッチエクスパンションの61.8%に差し掛かり、調整の動きもあると思われるが、基本的には上目線。
100%に該当するのは2770ドルなので、まだ先ではあるが、利下げ観測が高まっている以上、上昇圧力が掛かり続けることになる。
米失業保険申請件数が増加し、米インフレ率も上昇している。そのため、大幅な利下げ観測は遠のいたが、雇用状況の悪化を食い止めるため、利下げ実施が確実視されている。ECBは昨日利下げを実施した。世界の基軸通貨である米ドルも利下げサイクルへの突入がまもなく始まる。
【ゴールド／日足】
デイトレード戦略（1時間足）
1時間足のゴールドチャートを分析する。米経済指標の発表後に急騰していることが確認できる。+DIはやや下がっているが、ADXは30を超えており、上昇基調は継続。一方、短期的にはRSIが72となっており、調整局面はあるだろう。一度レンジ相場で意識されていた高値である2530ドル付近までは下落するのではないかと考える。
方針としては、RSIが70を下回った段階で売りエントリーを仕掛け、調整局面を狙う。もう1つの方針は引き付けて押し目買いをする。
押し目買いをするのであれば、2530ドル付近で買いエントリーしたい。調整の下落を狙うのであれば、RSIが70を割ったことを確認し、2545ドル～2550ドル付近で決済をしたい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
2530ドル・・レンジ相場の高値
【ゴールド／1時間足】
市場センチメント
XAUUSD 売り：76％ 買い：24％
本日の重要経済指標
経済指標やイベント日本時間日本鉄工業生産13：30ミシガン大学消費者信頼感指数23：00
Shu Fujiyasu Jr.（シュウ・フジヤス・ジュニア）
認定テクニカルアナリスト（CMTA）取得
国際認定テクニカルアナリスト（CFTe）取得
FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。
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シュウ・フジヤス・ジュニア氏のインタビュー記事
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