ユーロドルは上昇、米失業保険申請件数が上昇【2024年5月10日】

2024年5月10日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 米失業保険申請件数が上昇、利下げ観測でドル売りに
  • 英中銀は金利据え置きを決定
  • 英中銀の委員で2人が利下げ支持に、ポンドドル売りにつながる

ユーロドルテクニカル分析

ユーロドルはフィボナッチリトレースメントの23.6%で反発し、1.078ドルまで上昇。RSIでは50を上回っており、上昇基調を示す水準である。しかし、上値には200日、90日、72日移動平均線、フィボナッチリトレースメントの38.2%が控えている。具体的には1.078ドルから1.08ドルに該当する。

この価格帯で戻り売りを仕掛けるトレーダーも一定数いると考えるのが自然。一度は反落する可能性が高い。また、昨日は米失業保険申請件数が上昇したことでドル売りが強くなったが、ユーロも利下げ路線となっており、売り材料がある。

テクニカル的には1.08ドルを明確に上抜けするまでは、動きに注意する必要がある。1.08ドルを明確に上抜けするまでは戻り売りを仕掛けてみたい。1.08ドルを上抜ければ、下落目線から上昇目線へと切り替えたい。

【ユーロドル/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ユーロドルの1時間足チャートを分析する。ユーロドルは日足フィボナッチリトレースメントの23.6%で反発したものの、1.08ドル直前で何回も売り圧力が強まっており、そのたびに反落している。

日足の移動平均線が3つ重なっており、強い抵抗帯であるため、簡単には上抜けできないだろう。米FRB関係者が利下げに言及する発言をすれば、1.08ドルを上抜けするきっかけになるかもしれない。また、来週の米CPIの結果待ちとも考えられる。

本日のデイトレード方針はレンジ戦略で1.08ドル付近で売り、1.073ドル付近で買い戻しという回転をイメージしたい。双方、どちらかの方向に明確にブレイクアウトした場合、ストップロスとする。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

1.08ドル・・レンジ上限

1.073ドル・・レンジ下限

【ユーロドル/1時間足】

市場センチメント

EURUSD 売り:72% 買い:28%

今週の特集通貨ペア(EURAUD)

ユーロ豪ドルは一目均衡表の転換線で反落した。戻り高値で包み足を形成しており、1.63ドルを割って推移している。ただ、反落したからと言って、すぐに売りエントリーをするのは避けたい。1.62ドル付近では買い意欲が強く、ショートカバーが入る可能性もある。

大きな視点で日足チャートを分析すると、上昇トレンドから下落トレンドへの移行期だと考えられる。しかし、完全に下落基調になったかどうかは現段階では判断できない。

1.62ドル、1.6130ドルが今後の節目となる支持線。動きに注目したい。

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
日本消費支出8:30
英GDP前年比15:00
FOMCメンバー要人発言22:00
米ミシガン大学消費者信頼感指数23:00

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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