ユーロドルは大幅下落、ECBは2会合連続利下げを示唆【2024年10月18日】

2024年10月18日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • ECBは2会合連続の利下げ実施、EU圏経済にてこ入れ、
  • ECBは早めの利下げ、FRBは利下げが遅れる可能性
  • ユーロ売りドル買いの構図となり、ユーロドルは1.0の等価割れの可能性

ユーロドルテクニカル分析

ユーロドルの日足チャートを分析する。1.12ドルを高値とするダブルトップを形成し、ネックラインを割って、下落基調が強まっている。月足の重要な価格帯である1.09ドルを先日割り込み、ECBの2会合連続利下げを受けて、4日続落している。

EU圏の経済が弱くなっており、雇用状況も悪くなっている。高金利が続き、消費にも大きな影響が出ているようだ。一方、米小売売上高は予想を上回る結果となり、高金利にもかかわらず消費が衰えていない。

ECBは今後も利下げ政策推進、FRBは慎重な利下げとなり、相対的にはドル買いが強くなりそうだ。トランプ氏が再選される可能性も、市場は徐々に織り込み始めており、ドル買いの動きが当分続きそうである。

【ユーロドル/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

1時間足のユーロドルチャートを分析する。1時間足を分析すると、下降チャネルを形成しながら下落基調が強まっていることが確認できる。ECBの2会合連続の利下げを受けて、昨日はボリンジャーバンドの-3σ線を一時下回った。長い下ヒゲが形成されているが、下降チャネルの下限ラインと一致する。

RSIが31となっているため、調整の反発がありそうだ。1.0850ドル付近までの反発を見込む。デイトレード方針としては、戻り売り。1時間足の中央線が推移する1.085ドルを目安に戻り売りエントリー、ラウンドナンバーの1.080ドルで決済とする。ストップは1.0885ドルとする。

【ユーロドル/1時間足】

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

1.09ドル・・月足重要抵抗線

1.085ドル・・ボリンジャーバンド中央線

1.08ドル・・ラウンドナンバー

市場センチメント

EURUSD 売り:10% 買い:90%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
日本全国消費者物価指数8:30
英小売売上高15:00
米住宅着工件数21:30
米ウォラーFRB理事講演翌1:10

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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